「がん」といっても、自然に治るものもある。「がん」の「自然退縮」について。

こんにちは。

 

以前の記事で、「がん(悪性腫瘍)」の増大速度はまちまちで、全ての悪性腫瘍が急速に増大することはなく、増大速度が遅いもの、増大速度が非常に遅いもの、大きくならないもの、自然に縮小するものがあるとお伝えしました。

 

検査で「癌かもしれない」と言われたら。 - Harvest7777のブログ (hatenablog.com)

 

今回はこの悪性腫瘍が自然に縮小する「自然退縮」について、例を挙げてお伝えします。

 

まず、最初の画像ですが、右肺がんと診断された径約8㎝の腫瘍が、半年ほどで完全に消えています。

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画像はこちらから引用

 

次は、径45㎜の右肺の腫瘍(図A,B)が、2か月弱で30㎜に縮小しています(図C,D)。この方はその後、手術をされていますので、このまま放置していたら完全に消えてなくなったかどうかはわかりません。

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画像はこちらから引用

 

次は、右肺がんとリンパ節転移、副腎転移と診断された方ですが、1年かけて腫瘍が自然退縮しています。

このため、抗がん剤治療は困難と判断し、治療を行わずに外来で経過観察の方針としました。

しかしながら、診断から3ヶ月後のCTで右肺上葉のがんの縮小を認めました。

また、その1年後の検査でもがんは縮小していおり、PET検査ではリンパ節や副腎の集積も著明に低下しており、全身性に癌が自然退縮したと考えられました(下図)。

肺がん自然退縮 画像検査

腫瘍マーカーも、SCCは1.9 ng/mlで上昇傾向なく、CEAも3.5 ng/mlまで低下していました。

ステージ4のがんが治療せずに自然に治る!肺がん(扁平上皮癌)の自然退縮例 | 「がん」をあきらめない人の情報ブログ (satonorihiro.xyz)

 

肺の腫瘍ばかりではなく、大腸の腫瘍も見てみましょう。

 

この方は、3㎝の大腸の腫瘍が、2週間後には2㎝に縮小し、その1週間後の手術の時点で腫瘍が消失していました。たった3週間で3㎝の腫瘍が完全に消失することもあるようです。

症例は、80歳代の男性で、早期胃がんに対して手術を受け、その後の経過観察中に大腸内視鏡検査を行ったところ、横行結腸におよそ3cmの腫瘍が見つかりました(下図)。

横行結腸癌1

CT検査でも横行結腸に壁が厚くなっているところがありましたが、周囲に明らかに腫れたリンパ節はありませんでした。また、他の臓器への転移は認めませんでした。この時点でのがんの病期は、ステージIでした。

その2週間後に再度内視鏡検査を行ったところ、がんは2cmまで縮小しており、かたちも変わっていました(下図)。

横行結腸癌2

腫瘍の一部を採取して顕微鏡で観察したところ、低分化型腺がん(がんのなかでも悪性度の高いタイプ)の診断であり、またがん細胞はリンパ球に取り囲まれていました。

その1週間後に、横行結腸の部分切除を行いました。

切除した標本を調べると、肉眼的に腫瘍は消失しており、潰瘍の跡だけが残っていました(下図)。

切除標本 横行結腸

さらに病理検査(顕微鏡検査)の結果、病変部にがん細胞はなく、炎症細胞の集まりと線維化が残っているだけでした。また免疫染色という特殊な染色法による検査では、病変部にCD4Tリンパ球が多く集まっているのが観察されました(下図:茶色の細胞がCD4リンパ球)。

CD4染色

術後の経過は問題なく、5ヶ月後の大腸内視鏡検査では残りの大腸に病変を認めませんでした。現在まで12ヶ月間、再発なく経過しているとのことです。

がんが自然に治る!?大腸癌の自然退縮(消失)例の報告 | 「がん」をあきらめない人の情報ブログ (satonorihiro.xyz)

 

次は、大腸がんの肝転移と診断された方ですが、肝臓の2㎝大の結節が、診断から2か月後には壊死していて、生きた細胞が見られなかったということです。

進行した大腸がん(上行結腸がん)と、膵臓の膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)に対して、大腸切除(右半結腸切除)と膵頭十二指腸切除を同時に施行しました。

切除標本の検査では、大腸がんは中分化型の腺癌で、筋層まで浸潤しており、リンパ節転移も認められました(pT2N1M0)。

一方、膵臓は良性の腺腫でした。 

患者の希望によって、手術後の補助化学療法(抗がん剤治療)は行いませんでした。

5ヶ月後の検査にて、腫瘍マーカーCEA)が上昇し、また画像検査にて肝臓に2cm大の腫瘤をみとめ、大腸がんからの転移と診断しました(下図)。

大腸癌肝転移CT

最初の手術から7ヶ月後、肝臓の部分切除を行いました。

切除標本の病理(顕微鏡)検査では、腫瘍の部位は壊死(えし)におちいっており、生存しているがん細胞はみられませんでした(下図)

大腸癌肝転移標本

追加の免疫組織染色(特殊なタンパク質を染める検査)では、上皮系(大腸がん細胞)のマーカーが陽性であり、大腸がんの肝転移が完全に壊死したと診断されました。

癌の自然退縮:大腸がん肝転移が自然治癒した1例 | 「がん」をあきらめない人の情報ブログ (satonorihiro.xyz)

 

肺や大腸だけでなく、乳がんと診断されたものも自然退縮することがあります。

超音波の画像ですが、左(図a)の矢印に囲まれたところに結節があります。

この結節は、穿刺吸引細胞診(細い針で細胞をとってきて、がん細胞の有無を調べる検査)にて悪性と診断されたのですが、1か月後には縮小し(図b)、確定診断のための切除生検では腫瘍細胞が消失していました。

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画像はこちらから引用

 

このように、「がん」と診断されても放置しておけば、自然に治る可能性があるわけです。

「がん」と言われると急激に増大して、あっという間に命を失う病気だと思っている方が多いかもしれませんが、そうではありません。

むしろ、抗がん剤治療を受けると、あっという間に体が弱り、命を失ってしまいます。

欧米では、手術や抗がん剤治療から代替医療へとシフトしているようですが、結局、「無治療」が最も治りやすいようです。

1980年から代替え医療が国家的規模で行われた結果、癌の死亡率が下がりはじめ、今では年々低下しています。

これに追随して、ドイツ、イギリス、カナダ、でも代替え医療にシフトを転換したことで、欧米では癌の死亡率が低下してきたのです。

カナダでは癌に対する最も多い治療は『何もしない』22%となりました。

最近では『無治療』何もしない治療が、最も治りやすいことが分かってきたと言います。

癌をひそかに治す人 – KYOTO 健康村 (kyoto-kenkou-mura.com)

 

この引用サイトでは、何もしないのが最も治りやすいと言いながら、健康食品やサプリメントを勧めるとは一体どういうことかと突っ込みを入れたくなるのですが…

 

とにかく、悪性腫瘍「がん」と診断されても、増殖速度が遅く治療の必要のないものであったり、大きくならないものであったり、縮小し消失するものもあります。

一部の悪性腫瘍は症状を起こすことがありますから、その症状に対する治療が必要な事はありますが、悪性腫瘍に対して抗がん剤治療を受けると副作用で苦しむことになります。

「無治療」が最も治りやすいのですから、「がん」に対する治療も健康食品もサプリメントも必要ありませんし、マクロビオティック糖質制限などの偏った食生活もすべきではありません。

皆さんが嘘の医療や健康情報に騙されて、害を受けることがないように願います。

 

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