重曹による癌の自己治療は、止めたほうが良いです。

奇跡のガン治療と称して、重曹を使った自己治療を勧める本、動画があります。

 

イタリアの腫瘍学者「シモンチーニ氏」の重曹による癌治療について。 - Harvest7777のブログ (hatenablog.com)

 

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癌の原因が、カンジダなどの真菌かどうかは置いておいて、小腸に癌が少ない理由の一つに、小腸内がアルカリ性であることが挙げられています。

膵液には重炭酸塩(炭酸水素ナトリウム)が含まれており、膵液はアルカリ性ですから真菌が発生しにくいのかもしれません。

で、シモンチーニ氏が重曹(炭酸水素ナトリウム)で癌を洗浄したら癌が治ったという話は、そういう事もあるかなと思います。

とはいえ、自分で癌を治すために重曹を飲んだり、膀胱や肛門から注入して、効果があるのかは疑問です。

重曹を飲んでも、口から食道の「粘液」の上をさっと流れて終わりです。胃に入ったら胃酸で中和されてしまいます。

また、小腸には膵液からの重炭酸ナトリウムがあるので、小腸の腫瘍に対して重曹を飲む意味が分かりません。

重曹を肛門から注入した場合、直腸~下行結腸まで到達したらよいほうで、上行結腸や盲腸などの深部に重曹を届けることは無理でしょう。大腸内に便や腸液があると重曹の濃度が薄まりますし、大腸にガスがたまっていると、膨らんだ風船に少量の水を入れるようなもので、腸壁全体に重曹が行き渡りません。

そのようなわけで、重曹による自己治療はあまり期待ができません。

 

また、重曹を飲んで体がアルカリ性になるのかというと、体は自動的にpHを調整しているので基本的にはなりません。

深部の腫瘍の治療のために重曹を沢山飲んでも、余分なものは腎臓や肺からすぐに排泄されてしまいます。血流の乏しい腫瘍に届く前に、出て行ってしまうのがオチです。

 

しかし、調節機能を超えるほど重曹を摂取しすぎると、時に体は過剰なアルカリ性になり電解質異常を起こして、筋痙攣や不整脈の原因になることがあるので注意が必要です。

 

体をアルカリ性に保ちたければ、塩分を摂取すればいいと思います。塩分摂り過ぎで高血圧になるという話は嘘ですし、むしろ血圧が下がる人もいますから、塩分摂取量を気にする必要はありません。

もし、塩分摂取量を気にするのであれば、重曹には塩分が含まれていますから、重曹を飲むのを止めたほうがいいでしょう。

 

塩と水で血液が作られ、血流が良くなり、体の隅々まで酸素と栄養(糖)が行き届き、個々の細胞は呼吸をして、外に出された二酸化炭素が重炭酸塩になりますから、減塩や断糖などの間違った健康法は止めて、塩分と水分を摂取し、外に出て酸素を吸って、運動して血行を良くすれば、全身が真菌から守られて良いのではないでしょうか。

塩分不足で低体温になるので、それも改善されるでしょう。他にもいろいろとメリットはあります。

 

肉体管理は大切ですが、世の中の情報をどれだけ実践しても本当の健康は得られません。

RAPT氏は、一般記事や御言葉で健康に関することも伝えてくださっており、それを実践することで、いつまでも若々しく活力に満ち溢れて生きられるようになります。

皆さんが本当の健康を手に入れて、幸せな人生を歩んでくださいますように。

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